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教室に着くと、先に来ていた慧が俺に寄ってきた。
「遥斗~おはよ~♪」
「ん、」
挨拶をしながら俺の肩に腕を回してくっついてくる慧を軽く受け流す。
「なんだよ~冷たいなぁ」
「はいはい」
なんでコイツは朝からこんなテンションなのか、今だに頭が動かない俺にとってはめんどくさい。
「お前なんでブレザー着てないの?寒くね?」
「寒い。だからお前のブレザー貸して」
「え~それより俺が温めてやろうか?」
そう言って後ろから抱きついてきた慧を無視して自分の席に座る。
何気なく廊下の方を見ると、教室の前に立っている人物が目に入った。
「悠?」
そこにはキョロキョロと辺りを見渡す悠の姿があった。
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