そこにあるのは銀紙か

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「なんだい、なんだいまだパパが忘れられないのかい?」 真希はおやじ口調になりながら千夏に迫る。 「いや、別にただ・・・今日夢に出てきてさ」 「夢?珍しいね、二度寝でもしてたのかな?」 「してたわよ、悪い?」 きっぱり言うと、真希は大きくのけぞった。 「うわっ、そのパターンだと朝食抜いてきたな!?」 真希の親は栄養士だ。だからこそこだわりがあるのか、朝食、昼食、夕飯。どれも小さい頃から欠かしたことがないようだ。
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