そこにあるのは銀紙か

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「誰・・・?」 この夢の中には誰もいないと思っていた。というより僕のゆめだ、誰にも邪魔することはできない。 「あらら、そのくらい誰にだってできるのよ」 思考を読み取られている。あっさりにも程がある。 「・・・・口に出しても出さなくても同じってことか」 「ご名答、さすがは名探偵」 僕は名探偵なんかじゃない、ただの学生だ。 「あなたは学生なんかじゃないわ、ただの人殺しよ」 目が覚めると、ねっとりと嫌な感覚が口の中に広がった。 昨晩あまり水を飲まなかったせいだろうか、
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