そこにあるのは銀紙か

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白いワンピースをはたきながら真希はそうぼやいた。汚れを落としていく真希を登校途中の男子共がうらやましそうに見ている。 「なに?」 睨むと、人ごみは消え、真希が顔を上げる。 「何って何が?」 「いや、なんでもない」 慌てて走り去る男どもを見ながら、千夏は真希をみる。 ふくよかな胸・・・千夏のそれとは段違いだ。 男たちの目は間違いなく『これ』に惹かれていた。 「はあ、羨ましいよ」 思わずそうこぼす。何を勘違いしたのか、真希は「千夏も着ればいいのに」 などと言い、カバンを肩にかけ直した。
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