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「…。……ら。」
ぼんやりとした頭の中で、誰かが呼んでいる。
「桜。」
はっきりと聞こえた自分の名前に、結衣は目を覚ました。
「あ…。」
「おはよう。」
その言葉になぜか気恥ずかしくなり、かけられていた制服で口元を隠す。
「お、おはよう…ございます。」
すると彼は少し目を見開き
自分にむけられていたはずの視線は、さっきより下になる。
不思議に思った結衣は、その視線の先を追った。
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