月空(ツキゾラ)のアリス。

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ねぇ、アリス。 アナタに私が見えますか?? 今日も時計を持ちながら、 私は走り、 森を抜ける。 アナタが私を追いかけてくれていると信じながら。 ねぇ、アリス。 アナタは何を見てますか?? 今日も時計を持ちながら、 私は歌い、 月を見上げる。 アナタも私と同じものを見ていると信じながら。 月が私を照らすように、 私がアリスを照らしていたい。 月が私を見守るように、 私がアリスを照らしていたい。 アリスよ、アリス。 気付いておくれ。 私はアナタよりも臆病で。 アリスよ、アリス。 分かっておくれ。 私はアナタより弱いのだ。 ねぇ、アリス。 私が何に見えますか?? 今日も時計を持ちながら、 私は叫び、 月に吠える。 私の想いがアナタにいつかは届くと信じながら。 ねぇ、アリス。 私は何をしたらいい?? 今日も時計を持ちながら、 私は悩み、 月に尋ねる。 私の祈りがアナタの今からの力になると信じながら。 月が大きく輝くように、 私も大きく輝きたい。 月がいつでも出てくるように、 私もいつでも出てきたい。 アリスよ、アリス。 笑っておくれ。 私はアナタの笑顔が見たい。 アリスよ、アリス。 頼っておくれ。 私はアナタをずっと支えたい。 ねぇ、アリス。 私はウサギ。 特に何もない、 ただのウサギ。 ねぇ、アリス。 私は弱い。 寂しがり屋な、 小さなウサギ。 そんなウサギが、 アナタを想い、 アナタを支え、 アナタを笑顔にする。 月がなくなるその時まで。 月が輝きを失うその時まで。
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