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「そう思ってもおかしくはないだろうな……わざと選んだのだからな」
「なん……だとっ!!?」
「そうしたらお前はもっと負の感情に包まれるだろうと思ってな」
「そんなくだらない目的でか?」
「くだらない?だが実際にお前は私を憎んでいる、負の感情が沸いているのが伺えるぞ?」
「そんなの……当たり前だろ!!」
「まぁ何にせよ、私はお前の望みを果たした。後の事に関しては私は関与せん。じゃあな」
「ま、待てよ!おい死神!!死神ィィィィィ!!!」
「……っ!!?」
僕は慌てて身体を起こす。
「はっ……はっ……はっ……」
自分の瞳孔が開いてるのが分かる。
嫌な汗が止まらない。
心臓の鼓動が素早く脈打つ。
気分が悪い……
「はぁ……はぁ……はぁ……」
ようやく少し落ち着いてきた。
でもまだまともに話せる状態ではない……
「…………」
ここは……どこだろう?
誰かの家みたいだけど……
いや、誰かの家なのか……?
見た限りでは凄くボロいんだけど……どっかの空き家かな?
というかなんで僕はここに居るんだ?
うーん、確か僕は迷いの竹林で迷子になって……
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