初めてのケンカ

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「もしかして、僕の能力のこと……?」 「当たり……」 「それは霊夢に話すほどの事じゃないと思ったからで……」 「凄く悩んでいたって咲夜やパチュリーが言ってたわよ?」 「……!?」 まさか紅魔館に……? 「私、前に言ったわよね?私たちは家族のようなもんだって。あれは今も同じ気持ちよ」 「…………」 「一蹴もそれを喜んでいたようだった。だから私に貴方の過去を教えてくれたんでしょ?」 「…………」 「それなのに一蹴は自分の能力の悩みは私には一切言わずに、他の人たちの所に行って相談をしてた……」 「…………」 「私ってそんなに頼りないかしら?家族みたいなものだってのも私の早とちりかしら?」 「……それは違う!違うよ、霊夢……」 「ならなんで私には相談をしてくれなかったの?」 「それは……」 霊夢は勘がいいから相談してる途中にタロットカードの顕現条件に気付くんじゃないだろうか?と、僕は危惧していた。 もし霊夢が何かしらのタロットカードに関係あるならそれは避けたいと思っていた。 ……いや、これは僕の勝手な言い訳なのか? 僕は霊夢に要らぬ心配をさせたくないとも思っていた。
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