105人が本棚に入れています
本棚に追加
「もしかして、僕の能力のこと……?」
「当たり……」
「それは霊夢に話すほどの事じゃないと思ったからで……」
「凄く悩んでいたって咲夜やパチュリーが言ってたわよ?」
「……!?」
まさか紅魔館に……?
「私、前に言ったわよね?私たちは家族のようなもんだって。あれは今も同じ気持ちよ」
「…………」
「一蹴もそれを喜んでいたようだった。だから私に貴方の過去を教えてくれたんでしょ?」
「…………」
「それなのに一蹴は自分の能力の悩みは私には一切言わずに、他の人たちの所に行って相談をしてた……」
「…………」
「私ってそんなに頼りないかしら?家族みたいなものだってのも私の早とちりかしら?」
「……それは違う!違うよ、霊夢……」
「ならなんで私には相談をしてくれなかったの?」
「それは……」
霊夢は勘がいいから相談してる途中にタロットカードの顕現条件に気付くんじゃないだろうか?と、僕は危惧していた。
もし霊夢が何かしらのタロットカードに関係あるならそれは避けたいと思っていた。
……いや、これは僕の勝手な言い訳なのか?
僕は霊夢に要らぬ心配をさせたくないとも思っていた。
最初のコメントを投稿しよう!