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「はぁ……どうするのよ、明日のアレ」
「今考えてる……」
「まったく……こっちはこっちの準備があるから帰るわよ」
「悪いわね……」
「その気持ちは私じゃなくてあの子に言ってあげなさい」
「…………」
「じゃあね」
そう言うと紫はスキマごと消えた。
「はぁ……どうしよ」
私だって準備があるのに……
でも明日は一蹴が絶対に必要不可欠だし……
「準備に必要な項目、一つ追加ね……」
私は一蹴を歩いて探すことにした。
「はぁ……」
僕はため息を一つ出す。
涙は既に枯れ、今は暗闇の道をとぼとぼと歩いている。
勢いで出てきたから当てなんてない。
ただぶらぶらと放浪しているに過ぎない。
「これからどうしようかな……」
慧音さんの所は……申し訳ないな……
紅魔館は……怖いからやだ……
マヨイガは……行こうとして行ける所じゃないな……
永遠亭は……実験台にされそうだから遠慮しよう……
…………
「はぁ……」
僕は再びため息を出す。
「やっぱり帰る所はあそこしかないのか……」
僕の帰れる場所があそこ(神社)にしかないことに気付き、何とも言えない気持ちになる。
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