プロローグ

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いつの間にか私は、大学生活を終えようとしていた。 将来、なにになろうかなんて具体的な案は私の中で固まっていなかった。 「はぁ…」 私が溜め息をつくと、彼氏の横山 春が「大丈夫か?」って顔をのぞきこんでくる。 「ちょっ!やだ!顔みないで!」 実は今日はスッピンなのだ。 絶対気づいているのにわざとだ…。 「なーぁに照れてんだよ。つか、さっきの溜め息は結局なんだったんだ?」 意地悪されっぱなしは嫌だったので「教えなーい」って答えた。 仕返しだ。  
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