プロローグ

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春はそんな私の返しが気に入らなかったらしく、あからさまに顔を歪めた。 それが可笑しくて笑っていたら「もう知らない」 と、拗ねられてしまいました。 て。 可愛いやつ。 「拗ねんなよ。」 そう言って私は 春のさっきの質問と拗ねている今現在の春を誤魔化す為、甘い甘いキスをした。 「……由梨はズルイ」 「知ってる」 「キスうまいし」 「………ばか」 そんな、幸せ過ぎる毎日だった。 これからある、進路とか本当は春に言わなくちゃいけないって思っていたけれど、いざ春が側にくるとそんなことより もっと もっと 楽しいこと。嬉しいこと。 それらを味わっていたいからだった。  
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