プロローグ

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しかし………当たり前に時は待ってくれなかった。 「うーむ」 進路ね。 就職かな。 大学まで行ったのは、ただの流れってやつで私は別に勉強が好きと、言う訳ではなかった。 今生きるのがやっとなのに将来決めろと言われても。 ふと、私はそんな手掴みの中からひとつはだけなにかをとらえた。 販売員に…なりたい。 ずっと前から好きなブランドの販売員はどこも感じがよく押し売りもしない。しかも本当に自分に似合ったものをすすめてくれる。 あそこの販売員みたいになりたい。 そう答えを見つけた瞬間、なにかの糸がきれたみたいに私の時間はそこからあっという間に流れた。  
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