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つい先月起こった事を思い出し絢の目が涙目になっていた。
1年間かぁ……。それまでずっと返ってこないのか。
物思いにふけっていた頃気づけば時刻は最終下校時刻10分前になっていた。絢の視線に気づいたのか恵美穂も時計を見やる。そして椅子から立ち上がると絢に一言だけ告げた。
「あしたお前だけ朝6時に登校な」
ニコッと最後に笑うと手を下から上に振り帰るぞ。と促した。
机の上の作りかけを最後にダンボールに入れ絢は椅子から立ち上がり片手にバッグを持ち教室を後にする。
――……ちくしょうっ !! 何で俺だけ !! 部活の朝練より早いじゃないか !!
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