13年目&君

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君、山岸尚人とはもう出会って13年目。 13年前、君と僕は3才だったね。 君も多分、覚えているかな。 遠い君、 初めてあった日、君は泣いていたね。 今とは全然違う。 弱虫で、泣き虫な君。 確か、君の両親がすこしお出かけするからって、僕の両親に君をあずけたんだよ。 僕は玄関で泣いている君をリビングから見てびっくりしたよ。 好奇心につられて、君に近づいたんだ。 君は少し困っていたけど、すぐにお話してくれたよね。 あの日から、13年。 とてつもない時間だけど、時間が経つのはものすごく早いね。 「という夢であった。」 俺がそういうと、すぐさま言葉に出来ぬ痛みが後頭部を襲う。 奇襲攻撃か・・!! 「バカタレが!ちょっと感動した俺がバカみたいだろうが!」 そう言うのは、今俺の後頭部にビッグバンを打ち込んだ山岸尚人。 今の衝撃で俺の記憶という名の宇宙は滅んだ。 そして新しい話に変わっていく。 ・・・・ことはない。 ちなみに俺は本多昌也。 あら、二人の読み方は個人でしらべなさいよ。 「バカと言うのは君がバカだからなんだ。知っとるのか。」 俺はいつもこう言うので、尚人は「はいはい」と頷いた。 「手慣れてんじゃあねぇ!」 わざとらしく言ってみたが尚人は今日の宿題をやってきてないみたいで、俺なんかに構っている暇はない様だ。 ・・・・・・・。 俺もやってねぇ。 ドロドロと 溶けてしまえ。 宿題め。 なんか一句出来てしまったので、せっせと宿題をする事にした。
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