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真「そうか。
……ん?
宝城女学院の中嶋…?」
幸「真田、どうしたんだい?」
柳「弦一郎は少し考え事をしてるみたいだ。
少し放って置こう。」
幸「そうだね。」
いいんだ……;
切「なぁっ!」
今まで大人しく話しを聞いていた切原君がいきなり話してきた。
貴「な…なに…?」
切「おねーちゃんいるか?」
貴「いるけど…?」
切「やっぱり…」
え…?
なに…?
なにがやっぱりなの…?
柳「中嶋李花。
誕生日6/28、血液型は同じくO型の姉がいるだろう?」
なんでお姉ちゃんのも知ってるの…?
あんまりお姉ちゃんの話もしてないのに……
幸「李花は俺達立海大附属中学校男子テニス部のマネージャーなんだ。」
あぁ……
そういえばそんなこと前に会った時に言ってたっけ。
ていうか、お姉ちゃん私の話してるんだ……
真「?どうした?
なにか考え事をしてるみたいだか…」
切「李花先輩が会いたいって言ってたぜ?」
貴「私は……会いたくない…」
幸「それはいいとして、事故があったんだから両親に電話したのかい?」
っ……!
貴「両親なんか…とっくにいないよ」
全「「……!!」」
しばらく沈黙が続いた。
しばらくしてその沈黙を破いたのは丸井君だった。
丸「ならよぃ、李花に知らせたらいいんじゃねぇか?」
ジャ「そうだな!」
貴「……………や……」
仁「えっ?」
貴「……嫌!!」
私は走って病室を出ていった。
――丸井視点――
切「あっ!おい!」
赤也は中嶋を追いかけていった。
丸「……なんなんだよぃ…」
柳「きっと辛い思い出があるんだろう。」
幸「そうだね。
彼女、李花と両親の話をしている時とっても悲しい目してたから…」
みんなはそこで黙った…
――貴方視点――
なんでお姉ちゃんばっかり……!
なんでお姉ちゃんばっかり幸せなの…!?
私なんか辛い思い出しかないのに……!
私は夢中で走った。
?「危ねぇ!!」
貴「えっ…?」
私は前を見ようとした。
けれど視界がブレた。
キイィッ!
ドスッ!
?「ってぇ……」
貴「えっ…?」
この声……まさか…
私は目を開けた。
貴「切…原…君……?」
切「大丈夫か…?」
貴「えっ…あ、うん…」
なんでここに切原君が……
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