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貴「ここが私の家です。」
柳生「李花さんの家とは随分違いますが……」
貴「当たり前です。
お姉ちゃんとは住んでる地域自体違うんですから。」
ジャ「そうだな……」
私は皆を家に招き入れた。
仁「随分広いのぅ…」
丸「でけぇ…」
貴「適当に座って下さい。
今、お茶とお菓子出すんで。」
幸「ありがとう。」
真「すまないな。」
私はお茶とお菓子を出す為にキッチンに行った。
貴「どうぞ。」
私はみんなにお茶とお菓子を出した。
幸「ありがとう。」
真「すまない。」
丸「サンキュー!」
ジャ「ありがとう。」
切「サンキュ。」
柳生「ありがとうございます。」
仁「すまんのぅ。」
柳「ありがとう。
いきなりだが、なぜ李花に会いたくないのか理由を聞かせてくれないか?」
貴「…………」
私は幸村君に誘導されて幸村君と柳君の間に座った。
貴「…わかりました……」
私は皆に全てを話した。
どうしてお姉ちゃんと会いたくないのか、どうして両親がいないのか全てを話した。
全「「………」」
全て話し終わると皆は黙った。
しばらくしてこの沈黙を破ったのは丸井君だった。
丸「で、でもよぃ
家のローンとかはどうしたんだよぃ?
払い終わってないだろぃ?」
貴「両親が生前に払い終わってます。」
仁「いつから一人暮らしを始めたんじゃ?」
貴「そうですね……。
小学校4年生ぐらいの時からですね…」
仁「随分と長い間一人暮らしをしちょるのぅ。」
貴「でも、本格的に一人暮らしを始めたのは去年からです。
去年までは親戚の兄がたまに家に来ていたので。」
ジャ「そうなのか…」
切「どうして李花先輩と一緒に住まなかったんだ?」
切原君が質問をしてきた。
貴「住まなかったんじゃなくて、住めなかったんです。」
全「「住めなかった?」」
皆が同時に聞いてきた。
貴「はい。」
仁「なんでじゃ?」
貴「祖父母が両親を殺して、お姉ちゃんを連れ去ったからです。」
全「「!?」」
皆が絶句している。
まぁ、そうだろうね。
祖父母が両親を殺すなんて第一ありえないしね。
まっ、私の場合はありえるんだけどね。
私は続けた。
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