過去

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貴「お姉ちゃんにはその頃の記憶が無いんです。 だから私に会いにくるんです。」 柳生「そうだったんですか…」 幸「さてと、もう暗いし、俺達は帰るよ。今日はありがとう。」 貴「いえ、今日は泊まっていってください。」 全「「えっ?」」 皆は素っ頓狂な声を出した。 貴「親戚の兄が話し相手が欲しそうなので。」 私は笑顔で言った。 全「「親戚の兄?」」 貴「はぁ……。 そこにいるんでしょう?漓樹お兄ちゃん。」 漓「バレた?」 切「えっ? はぁ? なにがどうなってんの?」 幸「赤也。 落ち着いて。」 幸村君が切原君を落ち着かせている。 少し面白いかも。 でも、私は続けた。 貴「ほら。 困ってる人がいるんだから。 早くこっちに来たらどうなの?」 漓「はいはい。 まったく詩亜には敵わねぇなぁ。」 親戚の兄、漓樹お兄ちゃんが物影から出てきた。
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