体育祭

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「約束、忘れてないだろうな。俺は負けるのが嫌いだと言ったはずだ…そして、負けた場合は一輝の力が足りなかったことにしてお前に責任を取ってもらうといったはずだが?」 「なんか微妙に改竄されてる気がしますけど…そ、そんな感じでしたね」 「おい兄貴、別にいいだろ。こいつだって頑張ったんだよ。精一杯にな。そんなことするなんて、大人気ないんじゃねーの?」 冬弥が自分の背中に俺を隠しながら言う。静馬さんに対して強気だ…今日は 「そ、そうっすよ!確かに勝てなかったですけど…足りなかったのは一輝だけじゃなくて俺らの力もですよ!」 鋭い眼光で俺たち三人を交互に見る。 そして、ふっと表情を崩したかと思うと普段の静馬さんに戻る 「…と、言おうとしてたんだがな。今日のお前らの頑張りを見てたらそんなことはどうでもよくなった。たまには負けるのもいいしな…。それと、俺は俺でいい収穫が手に入ったんでな…それでお相子にしとく。じゃあな」  
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