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静馬さんはそれだけの為に声をかけたらしく、すぐに俺たちの視界から姿を消す
「なんだよ兄貴のやつ…一輝のこと、あきらめたんじゃなかったのかよ…」
「それにしても冬弥の兄貴、やっぱりこえーよな！」
「…二人ともありがと。俺のためにここまでしてくれて」
二人は顔を見合わせて笑う。
「あ、あれ？なんか変なこと言った？」
「なんでもねーよっと！」
「ああ、そうだな。何でもねーな。ははは。」
なぜ笑っているのかわからない。その理由は俺に教えることはなく。二人だけで笑っている。俺を置いて先に帰ろうと…
「あ、お前ら！せめて理由だけでも言って行けよーーー！」
二人の背中を追いかけながら、俺も釣られて笑っていた
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