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「何しやがる、このくそガキ!」
もうひとりのヤンキーも俺を掴もうとする。
そいつも足蹴りしてひっくり返してやった。
「俺、ケンカ強いから止めといた方いいよ」
こんな連中はポケットから手を出さなくても蹴りだけで身体を地に沈めることができる。
「その娘、俺の知ってる子だから離してくんない?」
「ふ、ふざけんな!」
獲物を盗られるって思ったんだろうか?
もうひとりのピアスだらけの男も息を荒くして飛びかかる。
「!」
捕らえられていた彼女の視線が俺の真後ろに注がれると目を見開いた。
後ろにもひとり仲間がいる。
瞬時に身を翻して真後ろにいた仲間も二段回し蹴りして倒した。
ちょうど、次の駅に止まり俺は転がった連中やら殴りかかってきそうだった奴らを無視して、彼女を引っ張り出した。
「来いよ」
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