桜の木の下……

4/6
前へ
/44ページ
次へ
半「わぁ……」 町に着いた すごい人で賑わっていた。 その光景を初めて見るかのような目で半兵衛は見ていた。 半「すっすごいね!」 俺よりも一回り分位小さい半兵衛が俺を見上げて話し掛けてきた。 なんというか……かわいい…………。 慶「そんなに珍しいか?」 半「まぁ……ね」 何かあってこんな所になかなか来れないのだろうか。 慶「なかなか町には来れないのか?」 半「うん……僕…豊臣軍の軍師で………」 豊臣………? まさか… 慶「豊臣……秀吉か?」 半「え、あ……うん」 慶「確かに軍師がいるって聞いてたけど……半兵衛のことだったのか」 半「秀吉と……知り合いなのかい?」 慶「まぁな」 思い出したくない過去だけどな……… ねね……… 半「慶……次君…?」 慶「へ?あ、スマン」 半「町…歩いてみよう?」 慶「そうだな」 慶「これ、あげる」 チリン 半「鈴……?」 慶「半兵衛に似合いそうだな~と思って」ニッ 俺が渡したのは紫色の鈴。 半「ありがとう…大切にするよ……」 、
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加