1合目

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目を開くと、満天の星空が見えた。 「ここは…?」 (そういえば、紗香は!?) 「紗香!いるか!?」 周りを探すと、紗香も気は失っていたが、無事なようだ。 「よ、良かった~」 安心して再び周りを見てみた。 (ここは、山の麓なのか?) 辺りには建物は無く、自然が広がっていた。 そう考えていると紗香も意識を取り戻した。 「啓くん…??」 「紗香!大丈夫か?」 「う、うん。」 「ここは、どこなんだろう…??」 紗香は不安げな表情を浮かべた。 「僕も分からないんだ… ただ、辺りを見る限り、山の麓だと思うんだけど…」 2人は黙り込んでしまった。 「ねぇ啓くん。 これは何だろう??」 紗香は封筒を手に取った。
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