幻想入り

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「バッカス様、今日はエリザベス様がお見えになります」 巧はバッカスの服を着替えさせている。 「お、あいつ来るのか。じゃ、おしゃれせんとな」 バッカスは巧を連れて、宝石店に向かった。 「いらっしゃい。これはこれは、我らが国のバッカス殿、あんたのお蔭でうちは大繁盛だよ」 と、陽気な物言いは、アーバン地区の宝石専門店の支店長、ヒール・チャーリーだ。 「おやっさん、今日はエリザベスが来るから、良いやつちょーだいよ」 「あいよ、今日はイピル鉱石の破片からちょっとしかとれないイピルの断面石を使ったネックレスだ。お値段は2980000$だお」 チャーリーはニコニコな顔で言う。 「買ったなり!」 すぐにバッカスは館に戻り、ネックレスにした。 そして、エリザベスが来る時間になった。 館のそとには高級車が止まっており、そこから優美な少女が出てきた。 「ふーん。キレイになったじゃない。ロノウェ」 「なんや?」 「抱っこ」 「・・・・はいはい」 エリザベスと一緒に来た男はエーリッヒ・ロノウェ
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