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……着いた。
敵が、見える。
向こうからも見えるはずだが、全く自分達の頭上を警戒していないのだろう。
こちらに気づく様子は全然ない。
……さて、ここからが本番だよ。
僕は緊張で乱れた呼吸を、ゆっくり深呼吸して落ち着けた。
が、息を吐くときにむせてしまった。
ゲホッ!!エフッ!!
お、落ち着けっ……!!
……スゥー……ハァー…
……よし、よし。
僕は右手の人差し指で操作レバーに付いている武器変更ボタンを軽く押し、機体のライフルの構えをといて右肩にマウントされたミサイポッドの発射口を開いた。
機体をしゃがませ、安定させる。
ここからヘリとの高低差はおよそ十数メートル。直線距離では、どうやら６５０ｍほどらしい。
僕はロックオンサイトをアクティブにすると、照準を哨戒中の戦闘用ヘリに合わせた。
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