レイヴン試験

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残り2体。 通信機越しに騒ぐテロリストを無視して、スラスターを噴かせる。 ビルの合間を縫って敵機に急接近する。 ロックオンサイトに示された数字が敵との距離を示してくれる。 500…450…400… レーダーを見ると、敵機2体は動こうとしていない。こちらの動きも分かっていないようだ。 300…250…200… ビルの森を抜けた。 敵はこちらに背を向けている。 僕はスラスターをさらに踏み込み、左手で機体の左腕に装備されたブレードを起動すると、オレンジ色の刃が現れた。 100…75…50…今だっ 高速で接近した機体をさらに加速させ大きく踏み込むと、オレンジ色の刃を右から左へ、モニター一杯に映るMTの背面を、斬った。 <後ろっ……!?> <ぐぁあああああああ!!> 切り払った勢いそのまま、MTを飛び越え、MTの爆風から逃れるが、残った一体はその爆風で倒れ込んだ。 僕は機体をMTの後ろを滑り込ませ、弾丸が頭部からコックピットへ、貫通するよう、ライフルのトリガーを、引いた。
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