親友

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「そうか。確かに久しぶりだな!俺がレイブンになった時からもう3年だもんな。結構顔見てなかったな。孤児院のみんなは元気だったか?」 「うん。下の子達もサラさんもみんな元気だよ。毎日、サラさんがちびっこのいたずらで怒ってる」 「あはは!それならいつも通りだな」 ジンは孤児院のみんなが大好きで、下の子達の面倒見がよかった。僕は身長が低いせいか、下の子達に結構なめられてた部分があったけど、ジンは子ども達にとって、しっかりとしたお兄ちゃんだった。 サラさんは孤児院を経営しているシスターだ。年は分からないが、見た目は若いと思う。穏やかな性格で優しい人だけど、子ども達のしつけや礼儀の教育には厳しいところがあったりする人だった。孤児院に僕を受け入れてくれたのはサラさんで、サラさんがいなかったら、きっと今の僕はいないだろうな、なんて感謝している人だ。 「なんにせよ、ようこそ!ネストへ!クレイ、今日からお前は、レイブンだ!」 ジンが満面の笑みを浮かべて、両手を大きく広げながらそんなことをいう。 「クレイ、二人で孤児院を守ろう。俺たちは、そのための力を手に入れたんだから」 僕は、ジンの言葉に胸が熱くなった。やっと親友に追い付いたという思いと、これで孤児院に恩返しができるという気持ちで胸がいっぱいだった。 「うん…!ジン、僕、がんばるよ!」 ちょっと泣いていたかもしれない、でも僕はとても嬉しかった。
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