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僕とジンは、適当な駐車場に車をとめて、近場のレストランに入ることにした。
カラン…カラン…
「いらっしゃいませ、お好きなところにお座りください」
入り口の鈴がなって、店員の声で出迎えをうけた。
初めてレストランなんてきた。美味しそうな匂いがする。えへへ…なに食べようかな。
「おい、クレイ?あそこ空いてるから座るぞ」
ジンが僕の頭にポンポンと手を置きながら、そういって歩きだした。
「あ、まって」
テーブルに座ると店員のお兄さんがメニューを渡してくれた。とりあえずそれを開いて中を見る。
これだ!ハンバーグ!一番おいしそう!
「決まったか?」
「ハンバーグがいいな!」
「わかったわかった。すみません、注文いいですか?」
ジンは苦笑いを浮かべながら店員さんを呼んで注文してくれた。
「えー、ご注文はデミグラスハンバーグランチセットお一つ、ミートソーススパゲッティランチセットがお一つ。ドリンクは、アイスミルクとアイスコーヒーで宜しいですか?」
「はい、それで」
「かしこまりました」
あ、ドリンクとか頼めたんだ。頼むならミルクだったけど、ジンが注文してくれたみたい。さすが親友。僕の好きな飲み物くらい把握してるってことか。
「お前初めてだもんな。とりあえずアイスミルク頼んだけど大丈夫だったか?」
「全然大丈夫。むしろアイスミルクしか選ばなかったよ」
「それはよかった」
しばらくすると、二人一緒に料理が運ばれてきた。
それじゃあ食べようかな!
「いただきます!」
「おう、俺の奢りだからな。食え食え」
微笑ましいものでも見るような笑みでジンはそういった。せっかくおごってもらったんだし、美味しくたべよう!
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