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ご飯を食べ終わって、食後のドリンクを飲みながらこれからどうしたらいいか聞いてみることにした。
「ねぇジン。とりあえず僕はこれからどうしたらいいかな?やっぱりミッションを受けて見た方がいいかな?」
ミッションというのは企業や個人が依頼する仕事のことだ。仕事の内容は実に様々で、何処かの施設を破壊しろ、散らばった資源を回収しろ、といったものがある。ミッションを成功させると報酬がもらえるのだ。
「いや、まずはアリーナだな。あそこで、ここでの勝手を学ぶのが一番だろう」
「そう?じゃあ、そうしてみようかな」
アリーナか…。レイブン同士が一対一で戦ってランクを決める場所。一対一なのは怖いな。
「といっても、クレイの武装で一対一はきついだろ」
…確かに。近づかれたらどうしようもない。
「俺の倉庫にある武装を使っていい。これでもお前より三年先輩だからな、それなりに揃ってるぞ」
ジンはいたずらが成功した子どものような笑顔でそういった。
「じゃあ遠慮なく使うよ。先輩だから弾薬費も払ってくれるんでしょ?」
「ちょっ…」
「弾薬の単価が高い武器を借りよう。そうしよう」
ジンのどや顔にちょっとイラッとしたから仕返しした。ジンは眉を八の字にしていて、面白い顔をしていた。
「冗談だよ、ジン」
「だよな…よかった」
「2割だけ僕も出すね」
「なっ…」
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