3人が本棚に入れています
本棚に追加
ジンに丸投げしちゃったあと、出来上がったアセンブリを見せてもらった。
ジンいわく、アリーナの下位順位のやつらは軒並み実弾武器ばかりだ、実弾の防御を高めてある程度機動力があれば勝てる、とのことだった。
ジンによってプロデュースされた僕の機体は武器以外一新されていた。
機体をパッとみて受ける印象は無骨だ。
モノアイの頭部パーツに、ごつごつした腕部パーツ。コアは胸部が一点に突出したデザインのもの。脚部はヒールをはいたような脚先と前から後ろに向かって牙が生えたようなデザインが特徴的だった。
初期の装備が中量級であったが、これはどちらかというと軽量級のような、無骨だがスリムさのある機体だ。
これらのパーツは実弾の防御と反動の吸収に優れているらしい。僕のような攻撃を避けられない初心者にとって嬉しい装備みたいだ。
あとはブースター周りや内装もいじってくれたみたいだが、僕としてはスナイパーライフルが生かせるFCSが積んであればなんでもいいや。
「感想はどうだ?」
「よくわかってないけど、すごく強そう」
「それが感想かよ…」
ジンは苦笑いを浮かべていた。
「まぁ、きっとクレイが乗りやすいはずだ。あとは実際に乗って戦って見るのが一番だ」
ジンはそういって僕の背中をポンと押した。
最初のコメントを投稿しよう!