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もともと、俺が今やっている企画は親友が立てたものだった。
それに賛同した俺は、奴と二人で計画を立て、それに向かって邁進していた。
必ず成功すると信じて。
しかし迎えた親友の死。
これが、俺の最初の不幸だったのかも知れない。
俺は親友の遺志を受け継ぎ、その企画をやり遂げる為に、人生を賭して努力してきたのだ。
中には俺を支え、この企画の成功を夢見て、同じ道を歩もうとしてくれた者もいた。
しかし彼らも、度重なる失敗に、一人、また一人と離れていった。
そして俺はまた一人、報われない努力に身を擲(なげう)つのだった。
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