3:買い物

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「さて、なにやる?」 翔くんに言われ、辺りを見回してみる。 「そうだなー………っぁ」 「ん、どうした?」 あたしの目線の先にあるもの。 それは、あたしの大好きなキティちゃんのキーホルダー。 でも、取るのは難しそう。 諦めよー… あたしは、翔くんを見上げ笑顔を見せた。 「ううん!何でもない。友達がいるように見えただけっ」 すると、翔くんは何も言わないまま、歩き出した。 「え、翔くん?」 あたしも後に着いて行くと、あのキティちゃんのUFOキャッチャーの前で止まった。 「お前が見てたの、コレだろ?」 コレとはキティちゃん。 すごいなぁー…嘘見破れるなんて。 あたしは小さく頷いた。 「でも、それ難し…」 翔くんはゲームをスタートする。 「………そう」 翔くんは、難無くキティちゃんを確保。 「…………だから」 ガシャンッ キティちゃんは、見事出口まで来た。 「ん?なんだって?」 翔くんは、そのキティちゃんを出しながら、得意げに笑った。 「すご~い!!」 そして、そのキティちゃんを「ほらっ」と渡される。 「ありがとー!!」 あたしは、そのキティちゃんをぎゅうっと抱きしめた。 「どう致しまして。欲しかったら、また言えよ?」 あたしは、満面の笑みで返事をすると、また抱きしめた。 だってかわいいんだもんっ♪ 「んじゃぁ、次はアレだな」 「え、"アレ"…?」 あたしは、キティちゃんを抱きしめたまま、翔くんに引きずられた。 向かった先は… 「え゙…なんで?!」
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