3:買い物

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あたしが見たのはプリクラ。 だって可笑しいでしょ!? 恋人同士じゃないのに、こんな機械の中に入って。 写真撮って。 無理!絶対無理!! あたしは、その場から立ち去ろうとした。 しかし、翔くんが素直に許すわけもなく。 「何やってんだ。行くぞ」 と、それはもう無理矢理。 ………結局、 「二人でピース!」 なんて、機械の通りにピースをするハメに。 それにしても… 「…………」 「…………///」 めっちゃキンチョーするんですケド! なんですか!? この変な密着!!! 肩がぶつかるよっ/// なんて思いながらも最後の1枚。 あたしは、そのままピースをする。 あと3秒という時だった。 「さん」 「………いちご」 「にー」 「ん?」 あたしは横目に翔くんを確認した。 こっち向いてる? 「いち」 やばっ 撮られちゃう! あたしは笑顔を作った。 パシャッ ………え? 写真を撮られた瞬間、頬に何かが当たった。 ……何? いちごは、困ったような顔をして、翔を見上げた。 「ん、どうした?」 「………今…」 あたしは恐る恐る翔くんに訪ねてみた。 すると、翔くんはあっけらかんとして、 「あー、ほっぺにチュウの事?」 ほっ…ほっぺに…… ちゅちゅちゅちゅちゅちゅー?!/// 「きょどり過ぎだろ」 きっと、翔くんは「ほっぺにちゅーくらいで」って言いたいんだと思う。 でも!!! 「だって……彼氏でもない…のにぃ……」 彼氏もいないのに、ほっぺにちゅーされて。 あたしとしては大打撃だよ。
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