3:買い物

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またも、緊張するいちご。 やっぱり恥ずかしい。 二人が歩き出そうとした時、いちごの携帯が鳴った。 「あっ、携帯」 いちごはスルリと手を離し、携帯を開く。 「メール、鈴ちゃんから」 受信ボックスを開く。 メールには、"どこに居るの?!(>_<)"と書かれていた。 いちごは、それを見て、改めて鈴ちゃん達を置いてきてしまったことを悩む。 第一、爽くんも迷惑がっているはずだ。 「翔くん、みんなのトコ、戻っ……」 翔くんを見上げると、誰かと電話をしていた。 「あぁ、よろしくな」 相手は、わからないけど、何と無く男の子のような気がした。 「じゃあな」 翔くんは電話を切ると、あたしを見た。 「…あの」 「みんななら、大丈夫だぜ?爽に頼んだ」 あたしの言いたい事を見通して答えられた。 貴方は超能力者ですか?! 「頼んだって?」 今の電話は、爽くんだったのかな? 「あぁ。七瀬達に、いちごは途中解散って事にして貰った」 「とっ…途中解散?!」 話ながら適当に歩っていたら、いつのまにかエレベーターの前まで来ていた。 翔くんは上に行く矢印を押す。 「ああ。俺が付き合わせてるってな」 「それは、本当の事じゃっ…ひぃ」 本当の事じゃんと言いたかったが、ジロリと睨まれ、思わず黙る。 すると、丁度エレベーターが着き、あたし達は乗り込む。 誰も居ないエレベーター。 なんだかキンチョーする。
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