3:買い物

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それについていきながら翔くんを見る。 「なんだよ、さきから」 「え?」 翔くんの言葉の意味が分からず首を傾げる。 「ジッと見てる。まだ何かあるのか?」 立ち止まり、あたしと向き合う。 「ううん、違うよ?お礼しないとなって思っただけ 「お礼?」 「うん。だって、散々付き合わせちゃったんだもん、それくらいしないと!」 いちごは満面の笑みを浮かべた。 「別にいいよ、そんなの」 「ダメなの!あたしの気が収まらない」 翔くんは、その言葉にため息をついた。 めんどくさかったかな? いちごが不安になっているのを余所に、翔は口角の片方を上げた。 「お礼、俺がオーダーしてもいい?」 「え?いいけど…」 いちごは、キョトンとして翔を見詰めた。 「じゃぁ、今日1日、俺の言うことを聞く、って事で」 「はぁ?!」 予想外の提案に思わず言葉を失ういちご。 てゆーか、言うこと聞くって何!? 「じゃあ、1つ目。俺と手を繋ぐ」 意味が分からず俯いていると、手を握られる。 「しょっ…翔くん///」 恥ずかしくて、手を離して貰おうとするが拒まれる。 「今日は、お前は俺の言いなりなの。だから離すなんて、許さない。」 満足そうに笑顔を見せる翔くんにますます赤面する。 そのままあたし達は、目の前のお店に入る。 アクセサリーショップだ。
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