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いちごは席に座ると、何だかさっきまで一緒に買い物していたとは、思えない程緊張していた。
「はい、オレンジジュース」
翔くんからジュースを受け取る。
あー………
男の人と二人っきりで
○ックって、かなりの緊張物だよぉ。
「いちご、これ」
あたしが緊張していると、翔くんに、さっきまで買っていた服やらアクセサリーが入った袋を目の前に出される。
「………え?」
何?
どうすればいいの?
それは、誰かへのプレゼントなんでしょう?
あたしは、手を出さずにただ固まる。
「これさ、いちごにって買ってたんだよ」
「えっ?!彼女へじゃないの?」
目を真ん丸にして驚く姿は、翔の想像どうりで、それでいて、可愛い。
「彼女居ないし。ハイ」
ちょっと拗ねた顔をしたあと、再び笑顔を見せる。
そして、その太陽のような眩しい笑顔のまま、「貰って?」と袋を出す。
「あっ……ありがとう///」
いちごは翔から袋を受け取ると、大事に抱きしめた。
その時、翔が目を逸らしたのをいちごは見ていなかった。
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