4:中間テスト

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「鈴ちゃん……」 なんで? なんで鈴ちゃんがいるの? 第一、反対方向だよ? あたしはイロイロ考えるが、全く分からない。 鈴はそんなキョドるいちごを見て微笑む。 「まぁまぁ、そんなキョドるなよぉ!ただたんに、いちごとお話がしたかっただけだからぁ♪」 「お話…?」 「そぉっ」 そう言って、学校まで一緒に登校するあたし達。 「ねぇ、いちご。好きな人いるの?」 急にそんな事を聞かれ思わず転びそうになる。 そんなあたしを見て、少し冷めた鈴ちゃんの声が届く。 「いるんだ」 「いっいないよーっ!なんで?」 どこをみたら、あたしにそんな人がいるように見えるのだろうか? 「鈴は、いるよ」 「…え」 靴箱からシューズを取り出した瞬間に耳に届いた言葉。 鈴ちゃんは、何もなかったかのように朝練へ向かう。 何…? なんであたしにそんな事、言うの? 普通なら応援だってするけど、何故か鈴ちゃんからは、敵対心が伝わってきた。
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