21・告白

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ぴーすけは、そのまま海沿いへ車を走らせた。 高く、真っ青な冬の空と海は境界線が曖昧で、それはどこまでも続くブルーのグラデーションが美しい絨毯みたいに見えた。 小さなアウトレットモールとマリンタワーを通り過ぎ、しばらく行くと見えてきたのは、福岡で有名な某メーカーの明太子工場。 何故、ここで博多の名産品? 「…ここって、茨城県、だよね?」 私の呟きにぴーすけは楽しそうに笑いながら「そうだよ」と答えた。
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