20・はじめてのドライブ

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車は、高速を下りて市街地を走る。 私たちは何も話さず黙ったまま。 ぴーすけも『何か話して』とは言わなかった。 「…窓、開けていい?」 ぴーすけは少し意外そうに私を見て、すぐに視線を前に戻して答えた。 「いいけど。 後悔するかもよ?」 私は頷いて、助手席の窓を下ろした。 「…寒っ!」 流れ込んできた外気は、私が想像していたよりずっと冷たくて悲鳴をあげた。 ぴーすけがクスクスと肩を震わせて笑う。
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