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「う……。」
女は拳銃をみると、再び力を手に集中させる。体力の限界の近い身体で、必死に集中している。
「クッ。」
女は、連続で光球を放つ。
男達は上下左右にと動きながら、放たれた光球をかわし、追いかけ続ける。そして、2人は光球をかわす動きの中で、女に向かって発砲してくる。
「グッ……。」
二人の男から放たれた銃弾の一発が、女の頬をかすめて飛んでいった。頬から出血し始めるが、女は構わず走り続ける。そして、女は入りくねった複雑な道へと入っていく。
それを追い、2人の男もその道に入って行く。ところが、二人の男が曲がり角を曲がって追いかけていくと、衝撃の光景があった。
「な……!!」
二人の男は、自分の目を疑った。なんと、女の姿が煙のように、キレイさっぱりに消えてしまっていた。
「クソ、どこへ行きやがった?」
背の低い男が、辺りを見渡す。驚いている冷静さが失われているが、すぐに部下に命令を出した。
「おい、お前は、むこうを探せ!俺はこっちを探す。何が何でも絶対に見つけ出すんだ。」
「了解。」
二人は、別々に行動し始め、闇の中へと消えていった。
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