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  だだっ広い砂漠に、アスファルトの道路が一本まっすぐに続いている。 その道の真ん中を一台の車が砂埃をあげて走っていた 中には男が二人乗っている。 どちらも年齢は20代始めくらいだ 車を動かしている方の男は長髪で大人しそうな印象がある 助手席には長髪の男にくらべると短めの髪の男が乗っていた。 「ちょっと車とめてくれる?」 突然助手席の男が長髪の男に言った 言われたとおり車をとめ長髪の男は尋ねる 「どうした、あいきトイレか?」 「いや、ちょっとな。」 助手席にいた男あいきは車をおり、トランクの中にあったクーラーボックスからビールを2本取り出してきた。 「順(じゅん)お前飲む?」 とビールを向けた。 「いや、運転中だしやめとく」 「いいじゃん。ちょっとつきあえよ」 「いいよ、やめとくよ。ありがとう」 長髪の男に断られ、一人でまた飲みはじめる 「じゃ、先にすすむよ」 順はそれだけいうとアクセルを踏みはしりだした あいきはラジオをいれた 「英語だからなにいってんだか…サッパリだなー」 独り言を呟きながらラジオのチャンネルを変えている。と音楽がながれはじめた 「お!この歌知ってる!」 と 歌にあわせて歌いだした。 しばらく進んでいると突然車が激しく左に曲がった 順がハンドルを左にきったからだ 車は重力によりそのままひっくり返った。 「いったー……おい!大丈夫か?」 「まぁ、なんとか」 ひっくり返った車から二人の男たちが這い出してきた。 「なにがあった?」 あいきが順に訪ねる。 「あれ。」 順は道路の方に指を指す 道路にはハンドルをきったタイヤ跡があり そのタイヤ跡の少し前に女の子が立っていた。 それを見て あいきは少女に話しかける 「すまねぇ!君大丈夫!?」 少し距離があったせいか声をはるあいき      「……」 少女はなにも言わず走りだし途中で消えた… 「くそ…腰いた……」 あいきは砂の上にじかに座り腰をなでていた。    「たぶんこれがこの車の 本当の持ち主の・死の原因・なんだろうな…」 順が右腕をおさえながら話しかける 「ってことはもう・この場所・は終わりってことだよな 意外に早かったな」 あいきは立ち上がり辺りを見渡す。 ひっくり返った車が一台と少しの木 そしてまっすぐに伸びたアスファルトの道が続いていた。  
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