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「マナが全部作ってみました☆」
「作ったってコレ全部!?」
なんという気合いの入れよう。衣装のクオリティーは1つとってもプロの仕事に引けを取らない。それを5着も作るとは。
「シュウ~、わたしの衣装どうですかぁ~?」
エンリルがくるりと回って、衣装を見せに俺の前にやってきた。
エンリルの衣装で最も特徴的だったのは、その帽子だ。
見た目はカボチャそのもので、直径はエンリルの頭の3倍はある。
それを被っているので、歩き方もよたよたと危なっかしい。まあ基本エンリルはいつもよたよたしてるけど。
羽織っているコートもいつもの違って明るい色合いで、袖口がだぶっとして、持っている杖と合わせて“カボチャの魔女”っぽい感じだ。
他にもブーツや服がハロウィン仕様になっていて、エンリルらしくまとまっている。
「うん、似合ってるよ。」
素直な感想を口に出してみたが、かなり照れ臭いな。耳が赤くなってきた。
「そ~ですかぁ~?嬉しいですぅ~。」
そう言うとエンリルはまたくるくる回って自分の衣装を姿見で眺めた。本当に嬉しそうだ。
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