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「それよりも師匠、格好が派手すぎます。それでは魔道師になんて見られませぬよ。もう少しお年をお考え下さい。」
バスは説教気味に女に言う。
「はんっ、時代は変わったのさ。今はそんな古臭いローブの時代は終わったんだ」
女はふんっと顔を背けるがすぐバスに向き直り指でバスを差した。
「そ~れ~に~。年を考えろって失礼じゃないか」
女は怒り気味にそう言いう。興奮してか顔が赤くなってくる。
「し、しかし師匠。そのお姿は流石に…」
女に言い寄られたじたじになりながらもバスは反論した。
確かに女の格好はなかなか派手だった。へそを露出したドクロマークのはいったTシャツ、それに赤のジャケットを羽織りデニムのショートパンツをはいている。
実際女はそれを着こなしているが、いくらなんでも国屈指の魔道師バスの師匠とは思えない。
ともあれこの言い合いは端から見れば叔父と孫娘の言い争いにも見える。
次の一言がなければ…‥。
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