序章

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いつから俺はここにいたんだろう。 目に映るのは赤黒いな血の色に染まった大地。 耳に聞こえるのは悲鳴や奇声などの阿鼻叫喚。 今日も誰かが殺されたか。 鼻につく血の匂いにも慣れてしまった。 辺りには腕やら足やら臓器やら切り刻まれた死体がゴロゴロ転がり正に無惨な光景。 それでも俺は動じず通り過ぎる。 ここでは毎日が殺し合い。 強い奴しか生き残れない。 そう、ここは“地獄”なんだ。 俺は地獄に生きている。
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