短剣【とあるシーフの話】

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彼女と、街で少し話をした。 学生であること。数学が大嫌いなこと。 成績が下がっていること。 「彼に話してみようと思うんです。勉強に集中しようと思ってる、って」 いつのまにか彼女はLv30。 草刈りの合間にレベルあげをしていたのだろうけれど… 「つい、ゲームにはまっちゃって、勉強がおろそかになってしまいました(笑)」 …ですよね。 心残りを断ち切るために、エンペリウムかストーリーか、どちらかを片付けたいという彼女。 …エンペリウムなら、私の倉庫に無駄にあるけれど… それって、彼にあげるため、で。 それは、彼女のためになるのかな…?
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