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―話―
昼休み先輩のいた教室に行った。
先輩の友人にアリスの話を聞きたかった。
でも、誰も聞いていないというんだ。
とにかく何か怖い事があるとだけ伝えていたらしい。
先輩はボクにだけ、SOSを送っていたという事か。
さらに、先輩を失った悲しみが増した。
学校の中でもアリスにあっていた筈…図書室が先輩のお気に入りの場所だった。
司書役をしている先生なら聞いているかもしれない。
しかしそれは、空振りに終わった。
何か知っているようだったのに、先生ははぐらかすだけだった。
きっと悲しい思いをさせないようにの配慮だろうと思う。
せめてよく読んでた本を見ようと思い、本棚へ向かった。
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