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周りを緑で囲まれ、遠くで鳥の囀りが聞こえる。
安っぽい着物を着て、自分の胸の位置くらいある使い込まれた長刀を手に持つ本郷 兼光は団子屋で片手に食べかけの串団子を持ちながら、大きく背伸びをした。
(囀りって、聞けるの雄が繁殖期の時だけなんだよな~。)
そう思うとこの美しい自然も一瞬で壊れてしまう。 囀りを聞きながら道を歩いてる人とかに言ったらどんな顔するのかなんて考えながら、最後の串団子頬張った。
「ご馳走さま、美味しかったよおばちゃん。お金はここに置いとくね」
「はい、まいどあり」
団子屋を出てから、少し歩くと山の麓にでる。
そのすぐ前には、織田家居城の凰鷺城を中心に城下町が広がり活気づいていた。
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