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「お帰り。随分貰ったね」
「うん……」
両手に持ちきれない程のビラを持っている。
もらわなければ良いのにと呟いた秋風に美冬は疲れたような笑みを浮かべる。
「ところで……誰?と言うか……男?」
秋風は美冬の持つビラを半分受け取り、美冬と一緒に『男の娘』を見た。
「あっ!!僕、何首烏 直樹(カシュウ ナオキ)です」
「私は蒼井美冬。こっちは春野秋風」
「せっかく『フラグ』が立ったんだ。よろしくな」
「あんたまた……あっそうだ。直樹くんも一緒に見て回らない」
「えっ!良いんですか」
美冬は笑顔で答え、3人は歩き出した。
「じゃあ行こうか」
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