No.03 新歓

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  「書いてあったのは、ノックの回数とリズムさ」 「秋風って点字読めるの」 直樹は驚いたように美冬を見た。 「あのバカはフラグを立てる為に覚えたって言ってたわ」 「これなら何時でも盲目美人とお近付きになれるぜ。あと手話も多少出来る」 「凄いね」 直樹は不純な動機を無視して只々感心したように呟いた。 するとガチャリ鍵の外れる音が響いてから、ゆっくり金属製の扉が開かれた。 「おめでとう。なんと訪問者第一号だ」 そう言って3人を出迎えてくれたのは、長い黒髪に陽気的な笑みが良く似合う長身の女子高生だった。 そして直樹が呟く。 「あれ…生徒会長?」  
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