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「なんで新入部員なんか来れんだよ」
男子学生はそう言ってすこぶる悪い目つきで、さらには睨みを効かせて秋風達3人を見た。
「そこの彼が謎を解いた」
「あの問題作ったのは先輩ですか。いやあ結構難しかったですよ。でも話を聞く限り自信満々で賭までして勝負を挑んだとあっちゃあ、そりゃ『死亡フラグ』だぜ」
男子学生はさらに睨みを効かせて秋風に一歩詰め寄った。
直樹の後ろに隠れる美冬。
「3年の柏原 崇(カシワバラ タカシ)だ。1年生」
「春野 秋風です。先輩」
崇はバッっと腕を振り上げ、そのまま秋風の肩に腕を回した。
「気に入ったぁぁあ!!
入部を認めよう!!」
肩透かしを喰らう美冬と直樹。
「ごっめんね。崇先輩ちょっと…てかかなり目つき悪くてさ」
「はぁ……」
「ぼくは2年の舞杉 真穂(マイスギ マホ)よろしくね」
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