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「おっと!!言い忘れた」
しほりは手を叩いてマイクを再び手に取った。
「このゲームはクラス対抗戦だ!!クラス全員が抜けたら勝ち!!勝ったクラスには冷蔵庫と電子レンジの設置を約束しようっ!!」
そう言った瞬間周りの雰囲気が一変した。
皆中学校生活で必ず1度は感じた事があるはずだ。
冷蔵庫やレンジが教室にあったら……と。
「ではカードを配り、15分後にゲームを始める。ルール確認をしておいてくれ」
そうしてしほりは今度こそステージを降りた。
結局崇は何も言葉を発しなかったが、秋風はあえてその辺をスルーした。
「面白そうね」
「美冬は誰と踊りたいんだい」
「ん?決めてないわ」
「直樹くんは?」
「僕も決めてないです。秋風は?」
「俺は最初からジョーカー狙いだぜ」
「ジョーカー狙いはやっぱりいっぱい話し掛けた方が有利かな」
直樹の顎に手を当てて考える仕草が非常に可愛らしい。
「そんな事ないぜ」
「えっ!!」
「まぁ見てな」
秋風は自信満々にステージに向かって歩き出した。
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